料理を始める前に、しょうゆやオリーブオイルの瓶をまな板の場所からどかす、という動作が毎回入っていないでしょうか。
調味料を毎回しまうのは面倒で、かといって全部出しっぱなしにすると調理台が狭くなり、掃除もしづらくなります。
「便利な収納グッズを買えばいい」という話でも、「調味料は全部しまうべき」という話でもありません。
LifeBaseの結論は、手元の表示で保存条件を確認して、常温で置けるものだけを、使う頻度で「出す・しまう」に分けるというものです。
保存条件を先に決めておくと、以降は毎回考え直す必要がなくなります。
調味料は「全部出す・全部しまう」で考えない
出す・しまうを、量や見た目だけで決めようとすると、たいていうまくいきません。
全部出しにすると、料理を始めるたびにまな板や鍋の場所を確保するため、瓶をどかす動作が増えます。
全部しまうにすると、しょうゆも油も塩も、使うたびに引き出しや棚から取り出す動作が増えます。
そもそも調味料は、種類ごとに扱いが違います。
開封後に冷蔵が必要なものもあれば、常温で保存できるものもあります。
「調理台に置くか、しまうか」という一択にする前に、その調味料が常温で置けるものなのかどうかを、先に確認するほうが早く整理できます。
最初に、開封後の保存条件で分ける
調味料を出す・しまう判断は、開封後の保存条件の確認から始めます。
エスビー食品は、開封後の使用期間や保管場所は商品ごとに確認する必要があり、冷暗所で保存するものと冷蔵で保存するものがある、と案内しています(S&B公式サイト)。
キッコーマンは、開栓後のPETボトルしょうゆは冷蔵、と案内しています(キッコーマン公式サイト)。
味の素の顆粒だしは、常温保存を推奨しつつ、開封後は直射日光・高温多湿を避けて密封し湿気を避けるよう案内しています(味の素公式サイト)。
つまり、調味料は「調味料」でひとくくりにできません。
要冷蔵と書いてあるものは、その表示に従って冷蔵庫へ入れます。
冷暗所または常温で置けるものだけが、次のステップ「出すか・しまうか」の候補になります。
まずここで、要冷蔵の調味料を仕分けから外すだけで、判断はかなり軽くなります。
「常温保存OK」でも、置き場所はどこでもいいわけではない
「常温保存できる」と書いてあれば、キッチンのどこに置いてもよい、という意味ではありません。
エスビー食品は、冷暗所とは直射日光の当たらない、高温多湿を避けた常温の場所、と説明しています(S&B公式サイト)。
キッコーマンは、常温で保存できるものであっても、長時間の直射日光や高温状態は品質低下につながる、と案内しています(キッコーマン公式サイト)。
エスビー食品は、香辛料についても、直射日光が当たらず暑くなりにくい場所を選ぶよう案内しています(S&B公式サイト)。
「常温保存OK」と書かれていても、直射日光が長く当たる場所や、高温になりやすい場所は避けます。
出しておくかどうかを決める前に、そもそも自分のキッチンで「常温で置ける場所」がどこなのかを先に見つけておくと、話が早くなります。
常温で置けるものだけ、使う頻度で出す・しまうを決める
ここまでで、要冷蔵のものは冷蔵庫へ、常温で置けるものは表示された保管条件に合う場所へ、というふたつのふるいを通しています。
残った「常温で置ける、かつ、キッチンに条件の合う場所がある」調味料についてだけ、使う頻度で出す・しまうを分けます。
順序としてはこうなります。
- 要冷蔵と書かれているもの → 冷蔵庫
- 常温可でも、表示された保管条件を満たせる場所がない → しまう
- 常温可で、条件の合う場所もある → 使う頻度で出す・しまうを決める
毎日の料理でよく手に取る調味料は、その条件の合う場所に出しておく候補になります。
使う頻度が低い調味料は、しまう側の候補にします。
ここで注意したいのは、「毎日使うのは何個まで」「棚の何段目に置く」といった固定ルールを、他の家のキッチンから借りてこないことです。
作業スペースが限られているキッチンなら、出しておく調味料をさらに絞ります。
作業台に余裕があるなら、よく使うものを出しておく候補にできます。
LifeBaseでは、数を決めるのではなく、自分のキッチンで作業スペースを残せる範囲だけを出す、という順序を推奨します。
しょうゆは容器で保存条件が変わることがある
同じ調味料の中でも、容器の種類によって保存条件が変わることがあります。
キッコーマンは、開栓後のPETボトルしょうゆは冷蔵で保存、密封ボトルは商品や容器によって常温保存が可能、と案内しています(キッコーマン公式サイト)。
つまり、「しょうゆはこう置く」とカテゴリで決めることはできません。
同じしょうゆでも、PETボトルなら開栓後は冷蔵、密封ボトルなら商品や容器によって常温保存が可能、と扱いが分かれます。
しょうゆの例だけでも、カテゴリ名だけで置き場所を決めず、その1本のパッケージを確認する必要があることがわかります。
迷った調味料は、手元の表示を見て決める
最後に、実際に手を動かすところまで進めます。
まず、いま調理台に出ている調味料と、棚に入っている調味料を、1本ずつ手に取ります。
その1本ごとに、次の3つを順に確認します。
- パッケージに「要冷蔵」「開封後は冷蔵庫」等の表示があるか → あれば冷蔵庫へ
- 「直射日光」「高温多湿」「冷暗所」等の指定があるか → 自分のキッチンでその条件を満たせる場所があるか確認する
- 条件の合う場所があり、かつ、料理でよく使う → 出す。使う頻度が低い、または条件の合う場所がない → しまう
これで、その調味料の置き場所が1本ごとに決まります。
一度決めてしまえば、使ったあとに戻す場所も迷いにくくなります。
今日やること:まず調理台に出ている調味料を1本手に取って、開封後の保存表示を確認する、というところから始めれば十分です。
新しい収納グッズや調味料ラックを買う必要はありません。
調味料だけでなく、部屋全体の「戻す場所」も決めたいなら、一人暮らしの部屋が散らかる理由と、散らからない部屋の作り方で、収納を増やす前の考え方を整理しています。
冷蔵庫と、いま持っている棚や引き出しの中で、置き場所を1つずつ決めていけば、それで完了します。

